自動車軽量化の現実的な解決策となる、軽量で頑丈なGMT

昨今の米国における自動車購入者の傾向として、燃費の経済性が購入時のキーポイントとなることが、世界最大手のマーケティングリサーチ会社のひとつであるマリッツ・リサーチ社の調査の結果、明らかになりました。2007年の調査報告では、重要視するポイントとして、信頼性(10.8%)、実用性価値(8.1%)、品質(8.1%)、燃費経済性(8%)、価格(6.9%)という結果を示していましたが、消費者の視点は変わりつつあります。2012年に消費者の関心は、燃費経済性(10.1%)、実用性価値(7.8%)、信頼性(7.0%)、品質(6.6%)、価格(5.5%)へと変化しました。

自動車軽量化の現実的な解決策となる、軽量で頑丈なGMT



加えて、環境基準の強化は、自動車メーカーに課題を突き付けるものとなりました。米国政府は、2016年までに米国国内で販売される新車に、燃費経済性15.1 km/lのターゲット数値を掲げる計画を発表しましたが、これは言い換えれば、2017年に発表する新しいモデルが新基準に満たない場合、自動車メーカーは一台につき25,000ドルの罰金を支払うか、モデルの販売を中止する必要があるということを意味します。

変化した消費者の視点と環境基準を満たすため、自動車メーカーは新しい自動車の開発に向け取り組んできました。エンジンや運転システム効率の改善、新しい車体デザインによる空気抵抗係数の低下、さらに電気や水素燃料電池などの代替エネルギーで走る新しい車両の開発に的を絞り、燃費の向上に努めてきました。しかしながら、これらにはやや技術的な限界があるという見解が、多くを占めています。

そこで、多くの自動車メーカーは現在、車両の重量を減らすことに望みをかけています。なぜなら、10%の車両重量削減は、3~8%の燃費向上につながり、3%の二酸化炭素排出を抑制することができるからです。よって、消費者の満足度向上と共に、政府の規制もクリアすることができるでしょう。

鋼鉄より軽い、けれども頑丈

GMTはポリプロピレンとガラス繊維マットで構成された素材で、鋼鉄と同じくらい頑丈ですが20~25%軽量であり、その性質ゆえに車両の重量軽減に向けた一連の努力の中心にあります。この合成素材は、1980年代後半から北米や欧州で鋼鉄の代替素材として注目を集めてきました。

ハンファ先端素材のGMT製品ラインHanwha StrongLite(ハンファスツロングライト)は、自動車メーカーのニーズを満たしてきました。例えば、ヒュンダイ・ソナタ第3世代(1993~1998)のリアバンパーが4.3Kgだったのに対し、通称LFソナタ=ヒュンダイ・ソナタ第7世代(2014~)は、わずか2.57Kgになりました。この実例が、自動車軽量化のためにGMTが現実的な代替素材として使用可能であることを示しました。

世界初のハイブリッドバンパービームでGMTの適用範囲を拡大

ハンファ先端素材は、世界初のハイブリッドバンパービームで示されたように、新しいテクノロジーとノウハウでGMTの適用範囲を広げています。

2013年、GMTメーカーは、クリエイティブなアイデアにより、世界で初めてGMTの最大の弱点を克服しました。当社は、破壊点よりもさらに強い力が加わったとき、どの時点でGMTが簡単に破壊するのかという事象を明らかにし、GMTを鋼鉄で強化することで問題を解決、世界初の鋼鉄混合GMTフロントバンパービームを開発しました。

さらに、最新強化素材の一つであるCFRTPC(Continuous Fiber Reinforced Thermoplastics Composites、連続繊維強化熱可塑性樹脂複合材料)の開発を進め、これまで培ってきた軽量素材開発のノウハウを活かし、GMTの製品ラインを拡大しています。

ハンファ先端素材により開発された鋼鉄混合GMTフロントバンパービーム(“StrongLite”)

ハンファ先端素材のGMTの適用例

GMT世界シェアNo.1のハンファ先端素材

1995年に大量生産を開始したハンファ先端素材は、2009年以降、GMTの世界市場で70%のシェアを占めています。しかし、この業績に甘んじません。ハンファ先端素材は、新しい高性能素材や、形成方法、素材を合成する手法を開発するだけでなく、中国、米国、チェコ共和国などの材料調達グローバルネットワークの確立に向けて、継続して取り組んでいきます。さらに、ヒュンダイ、ジェネラル・モーターズ、アウディ、ホンダ、フォルクスワーゲンを含む、自動車メーカーの車両軽量化の方針の後ろ盾となる戦略的ベストパートナーとしての地位を強め、それぞれに適したプロセスと適応方法を提案できる優位性の上で、顧客のための設計-形成-パフォーマンスへと役割を広げていきます。

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