2016年新年の挨拶

会長 金昇淵


夢、希望、チャレンジ、成功
これらすべてを意味する言葉がまさしく「新年」です。

新年を迎えたハンファ家族の皆さん!
皆様方のご家庭においても、新年に込められたこれらの願いが叶うことを心から祈念いたします。

さらに、厳しい中でもグループの発展のために尽力された皆さんに厚く御礼申し上げます。国内外の社員の皆さんの努力により、昨年グループは内実を図る一方、将来を見据えた投資を行い、さらに飛躍するためにしっかりと足元を固めました。

しかし、今年も世界経済は不透明さが増しており、より厳しくなると見込まれます。一部では1997年の外貨危機の時よりも深刻な経済危機を警告する声もあります。

ですが、寒さは私たちをより熱くします。私たちは危機の時代を、さらに強靭な企業として成長するための焼入れの時間として受け止め、マーケットの変化に積極的に取り組んでまいりましょう。そのためには、今は森よりも木に集中する時です。小さな穴が大きな船を沈没させるという冷酷な現実を直視しなければなりません。気を引き締め、為替レートや金利、原油価格などの対外変動性に注目し、想定されるリスクをあらかじめ遮断、管理しなければなりません。

幸いグループはこの数年間、本質的な構造改革と体質の改善に取り組んでまいりました。より競争力のある企業、より効率的な企業になるために事業再編を行いました。誰もが行けるような道ではなく、誰も行かない道、ハンファならではのビジネスを創出しなければなりません。

グループは今年度を「イノベーションと内実の充実化による持続可能な成長基盤を構築する年」とし、「一流の競争力強化」にすべてのエネルギーを集中すべきです。

そのためには、グループの「中核事業の競争力」を
グローバルトップレベルにしていかなければなりません。

これからは売上高1位、生産高1位を目指すのではなく、ニューノーマル(New Normal)時代に対応して品質力1位、収益性1位、顧客価値1位の企業に躍進すべきです。ナンバーワンのDNAを習慣のように身に着けるべきです。他社が到底キャッチアップできないほどのR&D競争力を備え、一流競争力の源泉にしていきましょう。

防衛産業と石油化学部門は、規模の競争力以上の実質的なシナジーの拡大に注力してください。事業統合以降、競争力を取り戻している太陽光部門も、パリで開かれた気候変動枠組条約第21回締約国会議で確認できたように、再生可能エネルギーとしての価値と役割が一層拡大するはずです。グローバルグリーン成長を主導する圧倒的な超一流企業を目指し挑戦すべきです。

海外マーケットで将来のビジネスオポチュニティを模索している金融部門も、グローバル経営のスピードに拍車をかけることが求められます。グループ内の全事業領域において絶体絶命の覚悟で生存力を確保し、最高の競争力を確保できることを期待します。

グループの経営効率と生産性を最大化するための
「システム競争力」も先進化していくことが求められます。

経営全般にかけてすべての業務が有機的かつ統合的システムとして機能すべきです。業務方式を体系化し、業務の質とスピードを高めましょう。特に新たに家族として加わった会社の長所といえる目標志向の文化は、グループ内で共有しなければならない重要なコアコンピタンスであります。互いの長所を共有し、吸収する中でグループの競争力も倍増するはずです。

一つのタネから百の実りが結ばれる中核人材の選抜と育成にも力を入れてください。各社は公正な評価と補償体系を確立し、成果を創出する文化を定着させるべきです。

グループ内の実効性のない規定や不要な手続き、部門利己主義の弊害のような過去の慣行も徹底的に刷新してください。

私たちは、信頼を基に内外との「コミュニケーション競争力」を強化していくべきです。

まずは、グループ内部の様々な偏見の壁をなくし、一つの目標に向かってコンセンサスを成すことが大事です。本社と工場、国内と海外法人、チーム間の円滑なコミュニケーションはもちろん、外部の利害関係者とも透明で真意のこもった意思疎通ができるよう率先してください。オープンで水平的な企業文化、多様性と創意工夫が尊重される企業文化にしていきましょう。私たちの顧客や協力会社と信頼に基づいた共生の文化をつくる必要があります。社会の構成員として共に進み、共に成長し、シナジーを創り出す組織として進化していきましょう。

ハンファ家族の皆さん!
世界をリードするのは、暗闇の中でも光を見極められる人です。
ハンファは、国民にそのような希望を与え、信頼される企業にならなければなりません。企業環境がいくら厳しくとも、若年層の雇用が国の未来のための投資であるという信念を守っていくべきです。顧客のより豊かな暮らしのための新たな価値創出が私たちの使命であることを忘れてはなりません。昨年発足したチュンナム(忠清南道)創造経済革新センター¹ も地域経済の活性化に役立ち、実質的な成果が出るよう責任感を持って推進してください。

森を成す木々のように、「共に遠くへ」の哲学を社会各地で実践することこそ、時代を問わずハンファ人が担うべき貴重な役目であります。

私たちは再び新しい年のスタートラインに立っています。
私たちは今も長い旅の道のりを共に歩んでおり、この旅はこれからもきっとすばらしい旅になるでしょう。ハンファ人の心が一つになれば乗り切れない荒波はないはずです。

冬の寒さに耐え抜いて蕾をつけた木が人々に大きな希望となるように、新年も全社員を勇気づけ奮い立たせるニュースをお伝えできるよう、それぞれの場で努力してくださるようお願いいたします。





2016年1月4日
ハンファグループ会長 金昇淵




¹ 2015年ハンファグループと忠清南道がオープンしたチュンナム創造経済革新センターは、太陽光クラスターの構築、6次産業の高付加価値化、そして中小・ベンチャー企業のグローバル進出などを主な事業方向として推進している。

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