エコケミカルを目指して、信頼のソリューション

エコケミカルを目指して、信頼のソリューション

公共の敵「フタル酸エステル」

プラスチックの可塑剤である「フタル酸エステル(Phthalate)」は、代表的な環境ホルモンの一つである。同物質は、生殖能力に影響を及ぼす毒性が含まれた内分泌攪乱物質で、数十年間にわたり多様な研究を通して人体に有害であることが明らかになっている。これを受けてEUは、2015年から製造、販売、輸入を全面禁止するなど、世界的にフタル酸エステルの規制が強化されている。

ペットボトルや化粧品、歯磨き粉、ヘアスプレーなどほとんどの工業製品に含まれているフタル酸エステルの影響を減らすにはどうすればよいか。現代社会において公共の敵となっているフタル酸エステル「Zero」を目指して、ハンファトタルの触媒研究チームはエコ触媒の開発に取り組んでいる。

ハンファ、エコPP触媒の開発で「フタル酸エステル・フリー」宣言

プラスチック素材の一種である「ポリプロピレン(PP、Polypropylene)」は、世界中で5千万トン/年が生産され、食品容器、医療、家電、自動車などの製品に使われている。現在PP生産工程の80~90%には、「チーグラーナッタ触媒」が使われているが、この工程で性能を制御する中核成分である内部ドナー(internal donor)としてフタル酸エステルが使用されている。つまり、PP製品の80~90%には微量のフタル酸エステルが含まれているのだ。

「フタル酸エステル・フリー」製品へのニーズ増大を受け、ハンファトタルの触媒チームは、2009年から次世代のエコPP触媒技術の開発に邁進している。そして2015年、ついに、環境にやさしい新規化学物質を内部ドナーとして用いた「エコPP触媒」の開発に成功したのである。

ハンファトタル研究チームが開発した次世代のエコPP触媒は、フタル酸エステルを一切含まず、独自の技術で開発した多孔質(micropore)媒体を適用しており、活性と立体規則性が優れているという特徴がある。また、ハンファトタルのエコ触媒を適用したPP製品は、物性や加工性において一般の触媒を使用した製品と同等であることから、あらゆる用途の製品への適用が可能であるというメリットがある。

多孔質媒体
単位グラムあたりの多孔表面の面積が広い(high porosity)
ハンファトタル・エコPP触媒の特徴
フタル酸エステル・フリー フタレート
高活性 高活性
立构规整性好 立构规整性好
ハンファトタル研究チームの研究は、権威ある外部機関よりその技術力が認められている。研究チームは、2014年、欧州最大の応用研究機関であるフラウンホーファー(Fraunhofer)¹ .より、新しいエコ触媒で生産したPPにフタル酸エステルが含まれていないことを公式に認められた。また、経済協力開発機構(OECD)、米FDA、EUが導入したGLP(Good Laboratory Practice²) 認定を取得し、新しく開発した物質に対する傾向毒性、突然変異などの有害性分析の結果、人体に有害でないことを公式に立証している。
  • ¹ フラウンホーファーゲゼルシャフト(Fraunhofer-Gesellschaft): ドイツの代表的な研究機構であり、基礎技術の常用化のための研究開発をしている。
  • ² GLP(Good Laboratory Practice)、有料試験所基準: 医薬品、化粧品などの安全性の評価、毒性試験の信頼性を確保するために、研究人材、実験施設・装備、試験方法などを組織的かつ体系的に管理する機関。

技術力によるエコリーダーシップの実践

ハンファトタルをはじめとするハンファの石油化学事業部門は、環境ホルモン以外にも、環境に有害な物質または、有害性が疑われる物質を排出しないエコ技術の開発に積極的に取り組んでいる。このような努力の結果、エコ可塑剤、ハロゲンフリー(Halogen Free)コンパウンド、固体水素吸蔵物質などの開発に成功している。

ハンファの石油化学事業部門の研究チームは、現代社会の環境問題に積極的に取り組み、次世代の化学産業の青写真を構築するためのエコ技術の開発に全力を尽くしている。化学産業の研究開発の第一線で活躍するハンファは、これからもエコ産業のリーダーとしての位置づけを一層堅固たるものにする方針だ。

[カードニュース] ハンファの石油化学事業部門のエコ技術開発の成功事例

  • エコ可塑剤の開発
    エコ可塑剤の開発

    ハンファケミカルは、ノンフタル酸エステル系列のエコ可塑剤を開発し、量産開始を準備している。また、高品質の汎用エコ可塑剤³ 、特化された機能の可塑剤を開発するために、持続的な研究開発および製造工程の開発、安定性および加工性の評価などに取り組んでいる。

    • ³ 可塑剤: プラスチックやペイントなどに添加、高温で加工しやすくする有機物質
  • ハロゲンフリーコンパウンドの開発
    ハロゲンフリーコンパウンドの開発

    電子製品、自動車、建築などのコンパウンド市場においてハロゲンフリーのエコ製品に対するニーズが増えている。ハンファケミカルは、ハロゲン元素やRoHS、重金属、フタル酸エステル、VOCsなどの有害物質を使用せず、物性と経済性の優れたエコ難燃コンパウンド製品を開発し、市場に供給している。

    • ハロゲン: フッ素、塩素、臭素などの元素であり、人体に有害であり、内分泌系をかく乱する可能性のある物質
    • RoHS(Restriction of the use of Hazardous Substances、 電気電子機器に含まれる特定有害物質の使用制限に関する指令): Hg、Pb、Cd、Cr6+、PBB、
      PBDEの有害物質の使用を制限する指令
    • VOCs(Volatile Organic Compounds): 揮発性有機化合物
    • 難燃: 火事に露出されても炎が広がらないようにする特性

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