ビッグデータでスマートプラントの
イノベーション
- スマートプラント・ハンファトタル



ハンファトタルは、世界130の地域・国に生産および販売拠点を設け、太陽電池用EVAシートやHDPE bottle capのグローバルナンバーワンのシェアを誇る石油化学業界のグローバル先導企業である。ハンファトタルは、業界の先導企業としてビッグデータによるスマートプラントの具現化で第4次産業革命に積極的に取り組んでいる。
ハンファトタルのスマートプラントは、GEの設備予知保全(Predictive Maintenance)システムの「スマートシグナル(Smart Signal)」を導入し、ビッグデータに基づいた分析が可能である。スマートシグナルでデータをリアルタイムに収集し、相関関係の分析、設備の異常の兆候を早期に検出することができ、これを通してプロセスと生産性の改善を図ることができる。
工場全体に専用の無線網(P-LTE)を構築し、当該の無線網におけるリアルタイムの業務処理が可能な防爆スマートフォンを導入する。遠隔モニタリングシステム、モバイル営業システム、モバイル物流システムを構築し、営業・物流・購買など多方面においてモビリティの向上を図り、業務効率を極大化することが期待される。
RPA(Robotics Process Automation)システムの導入で事務作業の生産性と効率性を高める。RPAの導入は、労働時間を約8割短縮する効果があり、従業員はその時間に高付加価値のある作業やクリエイティブな業務に集中するなど効率的に時間を活用することができる。
スマートプラントは、工場の現状および異常の兆候を事前に検出し、モバイルデバイスによるリアルタイムの工場管理が可能なことから、業務効率のアップおよびスピーディーな意思決定が期待される。ハンファトタルのスマートプラントは、在来の装置型産業である石油化学にIT技術をプラスして第4次産業革命に乗り出す事例となるだろう。